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2010年10月11日月曜日

肉食と環境

現在タイは年に一度の「ベジタリアン週間」です。毎年タイでは、出安吾前の10日間程度をベジタリアンとして過ごすことが、特に中国系タイ人の間で行われています。




















本ブログの管理人である「飯村 浩」は、ヴィーガン(vegan 純粋菜食者)ですので、ベジタリアン週間だからといって、食生活が変わるわけではありません。

私がヴィーガンである理由の一つは、環境への負担を少なくすることです。家畜の生産は、一旦生産した植物を餌とするため、エネルギー効率が落ちるわけです。

したがって植物を食べた方がエネルギーの消費が少なくて済みます。(水も)

それと我々お猿さん(人も霊長目またはサル目)の身体は基本的に、果物の消化に適しています。現在の猿や古代の類人猿は雑食も見られましたが、それは環境の変化(森の消滅)によるものであると、私は考えます。

したがって、人も基本的には果物を始めとする、植物を中心とした食生活の方が生態系の中の人の位置としては正しいだろうというのが二つ目の理由です。

森が少ない今の環境に合わせて肉食をすべきだという考え方もあるかも知れませんが、現在の肉食は植物生産の上に成り立つ畜産が中心なので(漁もありますが)、我々の祖先が生き残るために行った狩りとは基本的に違います。

ヨーロッパで畜産が発達したのは、野菜がとれないので、草で畜産を行い、動物から栄養をとろうとしたためですが、現在では農業が発達し、植物生産のみの方がより多くの食べ物を確保できます。

したがって、畜産をしない方がより多くの人類を賄えるというわけです。

という私は畜産学科の出身ですので、同期生、先輩、後輩に畜産関係の方がたくさんおられます。卒業生の皆様、皆様のお仕事を否定するようなことを言って、どうもすみません。



2010年10月10日日曜日

どうして人類は油っこい食べ物を好むか?

現代人は肥満の問題を抱えています。なぜ野生動物に肥満はないのに、私たちは太るのでしょうか?その答えは「食べ過ぎ」です。特に甘い物や揚げ物はたまりません。でも、どうして私たちは、ケーキや唐揚げが好きなのでしょうか?
































なぜなら人間であれ、動物であれ、自然から食べ物を得るのは、本来容易ではなかったからです。それで私たちの身体は、エネルギー効率が良く、カロリーが高い食べ物を好むように作られているのです。食べられる時に食べて、エネルギーを蓄え、生き残るために。

ところがここ数百年で、人類の食物生産は飛躍的に進歩し、十分に食べることができるようになりました。しかし身体のシステムと食べ物の好みは変わらないので、太るわけです。(甘い物や油っこいものを好み、且つエネルギー効率が良い)


でも肥満は個人の問題だし、食べる量を減らしたり、運動をすれば解決することができます。

そこで今日は環境部からのお願いです。油物を食べても良いですが、お願いですから、排水溝に流さないでください。

油が混入した水は浄化が難しいのです。本校でも職員がほとんど毎日、廃油を回収しています。でも以前は廃油の行き場がありませんでした。




























でも現在は環境部が生ゴミ堆肥を用いて、廃油の処理を行っています。環境部が回収された廃油を生ゴミ堆肥に混合し、堆肥中の微生物に油を分解させています。

確かに堆肥中の微生物は廃油を良く分解します。しかし、廃油を排水から回収する作業は大変困難です。

人を思いやる気持ちがある方なら分かると思います。油を排水に流さないようにしてください。お願いいたします。