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2010年12月17日金曜日

グリーンフェア

2010年12月16日より、バンコクのルンピニ公園にて、グリーンフェアが開催されています。環境に関するイベントが盛りだくさん。町中ですので比較的簡単に行けると思います。お時間があります方は、是非立ち寄られたら環境についての色々な情報が得られるのではと思います。

http://www.greenfair.in.th/


2010年11月20日土曜日

EMグラトン2

去る2010年11月19日(金)に(昨日ですが)、ルンアルン学園においてEMグラトンを作ろうアクティビティーを実施しました。環境資源管理部のリサイクルセンターと保護者の方によって実施されました。なかなか好評で多くの子供たちやお父さんお母さんが、EMグラトン作りに参加してくださいました。主催してくださった、ヨートお父さん、本当にありがとうございました。プイ先生、お疲れ様。

ヨートお父さんが言うには、今すぐ何千何万という人が環境に興味を持ってくれることは望んでいない。ただ例えば今年は100個のグラトンを作り、来年は1000個、再来年は10000個というように、環境に興味を持ってくれる人が段々と増えていけば良いということです。私もこの考えには賛成です。地道に根気強く続けていれば、私たちの活動の大切さを理解してくださる人が増えていくと信じています。

























































EMについての説明です。ヨートお父さん作成です。




















EMグラトンの代金の一部は、ナコンラーチャシーマー県の洪水被害への寄付にもあてられます。




















2010年11月16日火曜日

EMグラトン

2010年11月21日はタイの伝統行事、ロイグラトンです。これは通常バナナの幹と葉っぱなどで作ったグラトンを川に流す行事です。川の女神に感謝する行事です。
これがグラトンです。
















ところが毎年大量にグラトンを川に流すために、環境問題となっています。

そこで環境部リサイクルセンターでは、リサイクルセンターに集まった紙を用いて手作り紙を作り、それでグラトンを作っています。しかもEMを混合しています。



























































出来上がったグラトンに、更にEMを噴霧します。紙をミキサーにかけているので、比較的分解が速いだろう、そして更に微生物の助けがあればというコンセプトです。

















これが、科学的に効果があるかどうかは、実証が難しいですが、少しでもゴミの問題を解決したいという、環境部スタッフと保護者ボランティアの熱意です。

2010年11月11日木曜日

ゴミゼロ運動

環境部では、去る7月より毎週水曜日にゴミ拾い活動をしています。この活動はルンアルン学園の皆さんに環境のことを考えていただきたいという願いを込めて、始めました。

しかし実際には依然としてゴミは減らず、ゴミを捨てる人はいます。ところが環境部内において変化が出て来ました。というのはチーム内の雰囲気が良くなり、チームワークが強化されたのです。

それによって活動自体も質が向上したように思います。以前はゴミを捨てる人への不満など、ネガティブな気持ちがありましたが、最近は何とかみんなに環境の大切さを理解していただきたいという希望が強くなって来ました。

そして今回チームの多くのメンバーからゴミゼロ活動のTシャツを作ったら良いのでは、という提案が出ました。そこで私は知人に頼み、Tシャツを作ってもらいました。






















で、そのTシャツを着て1度ゴミ拾いをしましたが、メンバーは更に考え、標語を入れたら良いのではという提案が出たので、また知人にお願いし、各自が良いと思う標語を入れました。標語は各自の願いが込められているのでバラバラです。
















それだけではなく、良いニュースがもう一つあります。新理事長のモー先生より、来学期の保護者ミーティングで環境部にゴミの分別の説明する機会を与えてくださるということです。本当にありがたいことです。

チーム内でもミーティングやオリエンテーションなどで、ゴミの話をさせていただくようにお願いしようという話はいつも出ています。

しかし今回は学校側からの提案です。これは私たちの活動が認められたとともに、環境に対する認識に変化が出て来たのだと、私は思います。
















2010年10月11日月曜日

肉食と環境

現在タイは年に一度の「ベジタリアン週間」です。毎年タイでは、出安吾前の10日間程度をベジタリアンとして過ごすことが、特に中国系タイ人の間で行われています。




















本ブログの管理人である「飯村 浩」は、ヴィーガン(vegan 純粋菜食者)ですので、ベジタリアン週間だからといって、食生活が変わるわけではありません。

私がヴィーガンである理由の一つは、環境への負担を少なくすることです。家畜の生産は、一旦生産した植物を餌とするため、エネルギー効率が落ちるわけです。

したがって植物を食べた方がエネルギーの消費が少なくて済みます。(水も)

それと我々お猿さん(人も霊長目またはサル目)の身体は基本的に、果物の消化に適しています。現在の猿や古代の類人猿は雑食も見られましたが、それは環境の変化(森の消滅)によるものであると、私は考えます。

したがって、人も基本的には果物を始めとする、植物を中心とした食生活の方が生態系の中の人の位置としては正しいだろうというのが二つ目の理由です。

森が少ない今の環境に合わせて肉食をすべきだという考え方もあるかも知れませんが、現在の肉食は植物生産の上に成り立つ畜産が中心なので(漁もありますが)、我々の祖先が生き残るために行った狩りとは基本的に違います。

ヨーロッパで畜産が発達したのは、野菜がとれないので、草で畜産を行い、動物から栄養をとろうとしたためですが、現在では農業が発達し、植物生産のみの方がより多くの食べ物を確保できます。

したがって、畜産をしない方がより多くの人類を賄えるというわけです。

という私は畜産学科の出身ですので、同期生、先輩、後輩に畜産関係の方がたくさんおられます。卒業生の皆様、皆様のお仕事を否定するようなことを言って、どうもすみません。



2010年10月10日日曜日

どうして人類は油っこい食べ物を好むか?

現代人は肥満の問題を抱えています。なぜ野生動物に肥満はないのに、私たちは太るのでしょうか?その答えは「食べ過ぎ」です。特に甘い物や揚げ物はたまりません。でも、どうして私たちは、ケーキや唐揚げが好きなのでしょうか?
































なぜなら人間であれ、動物であれ、自然から食べ物を得るのは、本来容易ではなかったからです。それで私たちの身体は、エネルギー効率が良く、カロリーが高い食べ物を好むように作られているのです。食べられる時に食べて、エネルギーを蓄え、生き残るために。

ところがここ数百年で、人類の食物生産は飛躍的に進歩し、十分に食べることができるようになりました。しかし身体のシステムと食べ物の好みは変わらないので、太るわけです。(甘い物や油っこいものを好み、且つエネルギー効率が良い)


でも肥満は個人の問題だし、食べる量を減らしたり、運動をすれば解決することができます。

そこで今日は環境部からのお願いです。油物を食べても良いですが、お願いですから、排水溝に流さないでください。

油が混入した水は浄化が難しいのです。本校でも職員がほとんど毎日、廃油を回収しています。でも以前は廃油の行き場がありませんでした。




























でも現在は環境部が生ゴミ堆肥を用いて、廃油の処理を行っています。環境部が回収された廃油を生ゴミ堆肥に混合し、堆肥中の微生物に油を分解させています。

確かに堆肥中の微生物は廃油を良く分解します。しかし、廃油を排水から回収する作業は大変困難です。

人を思いやる気持ちがある方なら分かると思います。油を排水に流さないようにしてください。お願いいたします。




2010年9月21日火曜日

公共のモラル

多くの人間が共同生活を行う場合、他の人に迷惑をかけないために、公共のモラルというものが必要になります。

ルンアルン学園がゴミゼロプロジェクトを発足して以来、ゴミを減らすために、みんなが協力してゴミの分別を行って来ました。しかしプロジェクト開始から数年が経過し、みんなの興味がなくなったようです。

これは分解しやすいゴミのゴミ箱ですが、分解しにくいゴミの方が多いです。














これは上手く分別された例ですが、分別以前に、なぜこんなに食べ物を捨てなければならないのでしょうか。














現在ルンアルン学園では、排水の浄化に取り組んでいますが、水質悪化の原因の一つが食べ物といっしょに捨てられる油です。

これはグリーストラップですが、オレンジ色が植物油、白いのが動物性の油です。














これはグリーストラップの次の浄化槽ですが、グリーストラップでトラップされなかった油がかなり浮いています。

現在、捨てられる油の量を減らす運動を始めるところです。

もしみんなが他の人のことを思いやりがあれば、廃油の量は減るでしょう。














これは油の量をチェックするタンクです。職員がグリーストラップと浄化槽から汲んだ油の量をはかり、油の増減を調べます。

環境部は、廃油の量が減ることを切に願っています。



2010年9月18日土曜日

学内のゴミ拾い

前学期より、毎週水曜日に学園内のゴミ拾いをしてきました。生徒や教職員、保護者にゴミや環境の問題を意識してもらい、ゴミを捨てないようになってほしいと思ったからです。しかし結果としては失敗でした。捨てられるゴミの量は減りませんでした。環境部としては次の作戦を考えなければなりません。

環境部がゴミ拾いをしていると、ほめてくれる人や励ましてくれる人がいましたが、それだけでした。手伝ってくれたり、ゴミを正しいところに捨てようとする人は、ほとんどいませんでした。大部分の人は無関心か、もしくはゴミ拾いをする人がいるので、安心して以前より更にゴミを捨てるという状態でした。

ちょうど日本のサッカーのクリーンサポーターのゴミ拾いを、世界の人が賞賛しましたが、まねをしてゴミ拾いが広まりはしなかったのと同じです。

以前シンガポールの先生と話をしたとき、私が「シンガポールは世界一清潔だ。シンガポール人はすごいですね。」とほめたら、先生は「シンガポールには法律があるからだよ。ゴミ捨ての厳しい法律がないのに、かなりきれいな日本の方がシンガポールより優れている。」と言いました。

私はルンアルン人に自分で感じて、環境について意識するようにしてもらいたかったのですが、無理でした。規則を作るしかなさそうです。私は規則はあまり好きではありませんが、規則を作れば少しは良くなるかもしれません。










































































2010年9月17日金曜日

T字型パイプ-堆肥

質の良い堆肥を作るためには、堆肥の山を好気状態に保たなければなりません。なぜなら堆肥を作る微生物の多くは、好気性微生物だからです。しかし特に堆肥作製の前半、バクテリアのアクティビティーが高く、すごく酸素を消費するので、堆肥の山の内部は嫌気状態に陥りがちです。

ではどうすれば良いのでしょうか。

通常はブロワー(送風機)で空気を送り込みます。しかし我々環境部は電気を使いたくないので、穴をあけた塩ビのパイプを使って、空気の通りを良くしています。

ただ我々のパイプは特別のデザインです。それはT字!



















堆肥の山は、こんな感じです。放物線の形です。




















堆肥作製に重要な、放線菌(白いの)がかなり内部までいます。















2010年7月1日木曜日

モラルと仕事の質向上

ルンアルン学園では毎日数百リットルもの生ゴミが出ます。そして各スタッフや生徒が分担して生ゴミを堆肥場に運んでくれています。これが大変嫌なひどい仕事だということは、我々が一番良く理解していますが、みんなは良く協力してくれており、感謝の言葉もありません。しかし時に仕事の丁寧さを欠いたために、良い行いが悪い行いになってしまいます。とても残念です。














生ゴミを運ぶ仕事は辛い仕事ですが、このような仕事を丁寧に心を込めてやることが、最終的に根本的な問題解決につながるのではないかと思います。つまり生ゴミ自体の減量をする気持ちにつながればと思います。

剪定した枝の行方?

ルンアルン学園には多様な樹々が生い茂っています。しかしこれらのルンアルンの森は自然の森ではなく、人間が植えたものです。したがって人間による手入れが必要です。

これらの樹々の枝の剪定も環境部の重要な役割ですが、問題は剪定した枝をどうするかです。自然に分解するには長い時間がかかり、置き場所に困ります。かといって燃やすと煙で周りの人々に迷惑がかかります(カーボンニュートラルですが)。バンコク都が枝を引き取ってくれることもありますが(なかなか来てくれない)、当然車で運ぶのでカーボンネガティブです。

そこで環境部では枝を細かく砕いて、生ゴミ堆肥に混ぜることにしました。(最近ですが)



























粉砕したといっても、通常木の枝はなかなか分解しません。しかし。。。

1、排水設備のグリーストラップから汲み取った廃油脂を堆肥に混ぜることで、高温での堆肥の好気発酵が持続し(60-70℃)します。つまり放線菌(ヘミセルロースを分解します)の活動が持続するので、木の枝の分解が良くなります。

2、堆肥に廃油脂を混合すると悪臭が出ますが、炭の粉や破片を同時に混合することで、悪臭がかなり軽減します。

3、炭だけでは脱臭効果は十分ではないかもしれませんが、T字型(縦型)のパイプを同時に用いることで、堆肥の内部がより好気状態になり、さらに臭気が軽減されます。
















4、以前は炭焼きの際に出る煙が地域の人々の迷惑になっていましたが、現在は煙を低減する新しい炭焼き窯を作ったので、煙がかなり少なくなりました。またこの少量の煙は学外にはあまり届きませんが、堆肥場には漂います。これが蚊よけになっています。

5、さらに新しい炭焼き窯は木酢液がかなり多めに採れるので、ハエなどの虫よけにも役立ちます。














ただしまだ完璧ではありません。枝の粉砕に代替エネルギーを使えてないためです。したがって残念ながらまだカーボンポジティブです。。。

2010年6月26日土曜日

煙があまり出ない炭焼き窯

煙があまり出ない炭焼き窯(木酢液がたくさんとれます)

ルンアルン学園環境部の目標は『ゴミをゼロにする』です。それはもちろん比較的分解されやすい木材なども含まれます。

ところが今までは他の用途に使用できなくなった木(合板、餅米デザートの竹筒、若いココナツの殻など)の行き場がありませんでした。それで周りに積んで自然に分解するのを待たざるを得ませんでしたし、また美しい景観とは言えませんでした。

しかしやっと行き場ができました。それは、炭に焼いて堆肥に混ぜるのです。堆肥に浄水槽のグリーストラップから出た廃油を混ぜ、さらに炭も混ぜることによって、通気性を良くし、においも少なく、油の分解も早くなります。

実はこの方法は実施していたのですが、炭焼きの際煙が多く出て、地域住民に迷惑をかけるので、炭焼きを自粛していたのです。(当然炭を入れないと廃油も入れられないので、廃油もしばらく処理できませんでした)

今回環境資源管理部の資源部主任ジャクチャイ氏が新しい煙の少ない炭焼き窯を作り、また木材と廃油の処理ができるようになりました。

もし興味がある方は連絡くださいね。
roongaroon.environmentjp@gmail.com
hiimurajah@gmail.com



















2010年6月16日水曜日

生徒が力を合わせて

去る2010年6月11日に、本校では木が倒れるという災難が。
















でもたくさんの小学生が、協力してくれました。






























応援団も

















2010年6月5日土曜日

保護者がEMぼかし作り指導

皆さん。今日は世界環境デーです。今年のホストは何と「ルワンダ」です。そう、ジェノサイドで有名な。1994年、約80万人の人が殺害されたと言われています。

その関連ですが、今生徒のお父さんがルンアルンの先生や別のお父さん、お母さんに、EMの作り方を指導されています。

環境部からはプイ先生が習っているところです。

このように、皆さんが環境に関心を持ち、情報を交換し合うことが大切だと思います。