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2010年3月31日水曜日

キングモンクット工科大学でのデモンストレーション

昨日2010年3月30日(火)に、キングモンクット工科大学におけるイベントに参加しました。テーマは日本語に訳すと「ゴミ処理。。エネルギーへ。生ゴミ、 プラスチックゴミそして廃資材からの代替エネルギー」というものです。

我々ルンアルン学園環境資源管理部は、微生物発酵液のデモを行いま した。

参加者は中学生と高校生でした。たくさんの生徒達が真剣に学ぶ姿は微笑ましく感じられました。

ルンアルン学園のブースは、4つのコーナーを設けました。

1、ルンアルン学園の環境プロジェクトのコンセプト
2、微生物発酵液の作り 方
3、微生物発酵液の使い方
4、微生物発酵液中の微生物について

です。

1、ルンアルン学園の環境プロジェクトのコンセプト














2、微生物発酵液の作り方











3、微生物発酵液の使い方

  残念ながら私、飯村浩の写真はありません。


4、微生物発酵液中の微生 物について














生徒達は、真剣に聞いていました。アクティビティーにも積極的に参加していました。














最後のまとめでは、ルンアルン学園からの質問もありました。

Q.微生物発酵液は直接代替エネルギーだという訳ではありませんが、エネルギーの節約に貢献することができます。さて、どのように貢献するのでしょうか?















みなさん、分かりました?

2010年3月22日月曜日

浄水池の修繕2

今日、2010年3月22日は、「世界水の日」です。
http://www.worldwaterday.org/

みなさん、水の大切さ、価値を良く考えて、水の節約に心掛けましょうね。

ところで土曜日に引き続き、環境部は昨日(日曜日)浄水池の修理をしました。昨日は水を大きな池に流す部分を修理しました。














噴水の部分ですが、虹が見えました。

2010年3月21日日曜日

キングモンクット工科大学でデモンストレーション

2010年3月30日に我がルンアルン学園環境資源管理部は、環境および微生物発酵液についてのデモンストレーションを行います。対象は主に高校生です。 スケジュールは以下の通りです。(タイ語ですが)





















それから発表に使うポスターの一部です。(これもタイ語ですが)

2010年3月20日土曜日

浄水池の修繕

現在、環境資源管理部では浄水池の修理を行っています。

なぜなら
-浄水システムが長い間故障した状態にあり、
-今度、外部の水路より水を引くことになったからです。

以下修理の様子をお伝えします。(もう少しで終わります)

1、まず浄水池の水を抜きました。作業をしやすくするためです。













2、溜まったヘドロで、堤防を修繕しました。


























3、浄水部分を新しく作り直しました。







































4、堤防もきれいに出来上がりました。












5、バイトゥーイを植えました。


























2010年3月17日水曜日

生活排水中の廃油問題解決法2

今日は生活廃水中の油問題解決法の2を話します。
この方法には重要な前提があります。油を分離できるということです。(油を分離できた時点で問題はかなり容易になるのですが)

廃油石鹸です。日本のみなさまはご存知かと思いますが。




















材料
廃油 250ML
NaOH 35gram(計算します)
水 100ML
香料(臭い消しのため)

作り方
1、水の中に水酸化ナトリウムを入れます。















2、廃油の中に1を入れます。















3、激しく振ります。(もっともっとたくさん振らないといけません)





















4、型に流し込みます。
(油脂の臭いを消すのに香料を入れても良いです。)















石鹸の反応式です。












水酸化ナトリウムの量は鹸化価の表より計算します。
例えばパーム油250MLの場合は、NaOH35.5gです。

0.142*0.25L=0.0355(KG)=35.5(Gram)

2010年3月16日火曜日

段ボールコンポスト

出張のため、更新できませんでした。今日は、ちょっと油問題はお休みして、段ボールコンポストを紹介します。日本ではお馴染みだと思いますが、タイ語版に載せたので。

ルンアルン学園の保護者の方々から、家庭から出る生ゴミ処理の方法を訊かれることがありますので、今日は段ボールコンポストを紹介します。

まず使うのは、普通サイズの段ボール(30*40*50*ぐらい)です。(組み立て方はここでは詳しく書きません。後日保護者にデモンストレーションをしますので)
















私が過去2回やって成功したのは。。。完熟堆肥のかす(ふるいを通らなかったやつ)+落ち葉を箱の半分まで入れます。そして水切りをした生ゴミを混ぜ込みます。

いま日本ではいろいろな水切りがあります。三角コーナーだけではないようです。







































私は見たことがありません。すごく綺麗ですね。




















毎日0.5-1キロぐらい、生ゴミを投入できます。(日本より少し多め)














もしそれ以上生ゴミがある場合は、箱を二つ用意するか大きめの箱を使います。生ゴミ投入後、堆肥かす+落ち葉と混ぜて、さらに堆肥かす+落ち葉をかけます。そして古いTシャツでフタをします。














だいたい2−3か月入れ続けた後、生ゴミ投入をやめ、1−2か月おきます。(時々園芸ごてなので切り返しします)二つ箱を作っておけば、この期間にもう一つの箱に生ゴミを入れることができます。

この方法の欠点は段ボールは約1回の使用しかできない点です。ですからキャンパス地の布を使って箱(トートバッグのような)を作ろうと思います。(育土研究所の橋本力男先生から教えていただきました)

今実験3回目を行っていますが、実験終了後ルンアルン学園の保護者を対象にデモンストレーションまたはアクティビティーを行う予定です。

2010年3月9日火曜日

生活排水中の廃油問題解決法1(2)

昨日の続きです。生活排水中の廃油を、堆肥に混ぜて堆肥化してしまうことで、かなり廃油の問題を解決できたのですが、油特有の悪臭が発生するが、堆肥に細かい炭を混ぜることで、ほとんど消臭できるという話でした。

しかし新たな問題が。炭が無い。これは炭焼きをするときに出る煙で近所の人々が迷惑するため、炭焼きができなくなったためです。



































そこで環境部資源グループ主任のジャクチャイさんが、今煙を出さない装置を設計しています。テレビからアイデアをいただきました。

http://www.ch7.com/news/news_thailand_detail.aspx?c=2&p=8&d=47880

もしこの装置が上手くいけば、廃油の問題も解決できるだけでなく、炭と木酢液も生産できます。

2010年3月8日月曜日

生活排水中の廃油問題解決法1

では生活排水に混ざる油の問題解決法について話して行きます。まず第一の方法です。

1、生ゴミ堆肥に混ぜて、堆肥化してしまう。















この方法結構良い方法です。なぜなら管理が容易ですし、油の分解にもあまり時間が掛からず、油中の有機物を農業に利用できるからです。しかし問題があります。それは油特有の臭いがあるという問題です。しかしこの問題も炭を混ぜることで解決できました。

しかし、ここでまた別の問題が、、、明日続きを話します。。。

2010年3月6日土曜日

廃水中の油分

生活廃水のに含まれる廃油は、ルンアルン学園における大きな頭痛の種です。

食器を洗った後の廃水には、結構な量の油が含まれています。しかしなぜ各校舎にはグリストラップ(油分離槽)が設けられているのに、問題になるのでしょうか?
































それは職員が汲み取った廃油の処理がまだ上手く行かないためです。また油のくみ上げは臭いもきつく、汚く、水分も多いため病原菌も含まれています。















ただし廃油の処理方法について検討している、いくつかのグループがあるので、明日以降私、飯村 浩が紹介して行こうと思います。

2010年3月3日水曜日

堆肥センターハエ対策

2年半ほど前に、新しい堆肥センターを建設して以来、私たちを悩ませている問題があります。それは、ハエ。以前は土の地面に直接堆肥を積んでいたのですが (環境的に良くないです)、新しい堆肥センターはセメント。ですから生ゴミから出る腐った水がセメントにしみ込み、ハエが集まって来るようでした。

また水分を切るために、フタのついていないフルーツバスケットに、生ゴミを入れていたのもハエの原因になっていました。




















そこでポリタンクの中に丸型のバスケットを入れて、それに生ゴミを入れて水を切ることにしました。もちろん生ゴミを入れたら、素早くフタを閉めます。そしてこぼれた生ゴミは素早く掃き、また微生物発酵液を頻繁に撒くようにしました。







































また積んだ堆肥は落ち葉でカバーする様にしました。ビニールシートより良いようです。
その結果、ハエがいなくなりました。

微生物発酵液

微生物発酵液を増やす方法を変えました。今まで発酵液を増やすと、どうも異臭がすることがありました。恐らく微生物の力が弱まっているのではないかと考えていました。

で、ナコンナーヨック県にある「ライタックソム農業研修センター」に見学に行きました。ここは、本校の生物の先生、ソムヌック先生の妹さんの旦那さん、トンチャイさんが主催されています。

トンチャイさんはカセサート大学の畜産出身で、CPに勤務されていたのですが、いざCPを辞めて自分でCP方式の牧場&農場を始めたところ、上手く行かず、試行錯誤の末、微生物を使った自然農法&畜産を開発しました。

ここで微生物発酵液の作り方を見学した結果、私たちの方法は撹拌しすぎであることが判明しました。今までは、糖蜜、発酵液(増やす前の液)、水道水を入れて、棒で5分混ぜていましたが、そんなに撹拌すると微生物が死にます。そこで、、、、

1、水道水をタンクに貯めた後、3日間おいて、塩素を抜く。















2、糖蜜を入れて良く混ぜる。




























3、静かに微生物発酵液を入れる。撹拌しない。















4、一週間後には使えます。















今月末、この微生物発酵液のデモンストレーションをキングモンクット工科大学で行います。

2010年3月2日火曜日

生ゴミ

皆様、ご無沙汰しております。何ヶ月もブログを更新せず、申し訳ございませんでした。実は昨年9月にルンアルン学園を退職し、また先月より復職しました。これからまたブログを更新していきます。よろしくお願い致します。

今日は食べ物の価値について、お話しします。

ルンアルン学園のは生徒、教職員を含めまして、1300人ほどおりますが、作られる食事の量もかなりです。当然食事を作るときの、野菜くずや肉魚の骨も出て来ますが、食べ残しもかなりな量です。




















環 境部では、この生ゴミから堆肥を作成していますが、やはり、生ゴミ自体の量を減らしたいと考えています。生ゴミを毎日観察していると、捨てるべきではない ような、もったいない食べ物がたくさん廃棄されています。何とか皆さんに食べ物の価値を認識してもらう方法を、環境部は考えています。