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2009年8月14日金曜日

新しい微生物培養液

ルンアルン学園環境資源管理部では以前から果物の
皮で微生物培養液を作っています。

ですが今まではパイナップルやマンゴなど、甘い
果物の皮だけを使用していました。

ですが現在は他の生ゴミも試しています。

今回は一度発酵に用いた果物の皮を種菌として
用いました。

発酵を安定させるためです。結果は上々でした。












































































サイエンスディ

去る2009年8月11日にルンアルン学園において
サイエンスディが催されました。
各学年、クラスともとても良く出来ていたと思います。

















これは中学生の発表です。
















センシンレンと天気予報。私がサポートしました。












それぞれの発表、すべて素晴らしかったです。































エコトイレからの贈り物

ルンアルン学園環境資源管理部がアソームシン大学院
(ルンアルン学園の大学院)校舎裏に設置した
エコトイレの畑に野菜たちが実りました。

トイレ排水の有機物を土壌中の微生物に分解させる
システムで、NGOシャンティ山口の佐伯昭夫さんが
考案されたものです。

キュウリを食べてみましたが、とても甘みが
あって美味しかったです。






















































































































































2009年8月3日月曜日

水路の浄化計画4

環境部資源チーム主任のジャクチャイ氏は
土壌中の微生物による水質浄化を提案して
います。

そこでモデルを作って水質浄化効率の実験を
行っています。




















生徒も助っ人として参加。

















土壌下部に滲み出した水は臭いもほとんど
なく、恐らく地下水に与えるダメージは少ない
と考えられます。
















2つ目の実験では土壌が受け止められる汚水の
量を測定しています。
















水路の浄化計画3

比較的根本的な問題解決ももちろん
大切です。
環境部スタッフのプラスィット氏は新人
です。彼は水質浄化に用いる微生物液の
実験を行っています。

ルンアルン学園の環境部ではパイナップルや
パパイヤ、メロンなどの甘い果実の皮から主に
微生物液を作っています。
















でも今回は、もう少し色々な素材から微生物の
種類が豊富な液を作る試みをしました。

これらは果物の皮と野菜くずを混ぜたのものです。
酸っぱくて漬け物のような臭いです。






























これは何とドリアンの皮から作りました。
アルコール臭ガが強いです。















これはドリアンから作った微生物液の顕微鏡写真。
今までのパイナップルより色々な形の微生物が
観察されました。

水路の浄化計画2

(これらのプロジェクトは全て環境部の
ラモム氏のアイデアによるものです)

環境部は水路の水量調節のために、水門を
取り付けましたが、水が漏れたり、調整が
上手くいきません。
















そこでシンプルに砂袋で水をせき止め、必要な
時に砂袋をずらして水を流すことにしました。
















砂袋による水の開閉を取り付けた所は、ITの
建物とリサイクルセンターの所です。














































更に幼稚園の校舎裏の水路にホテイアオイによる
水質浄化の枠を作りました。枠を取り付けないと

ホテイアオイが一カ所に寄ってしまうので。




















この枠が優れもの。水量によって自動的に
上下する仕掛けです。すごい。

水路の浄化計画1

タイの多くの方々より、ルンアルン学園は美しく
環境もすばらしいとお褒めの言葉を頂いております。
















しかし、環境問題が無い訳ではありません。
それは学校を流れる水路の水質の問題です。
これには2つの大きな原因があります。

1、外から流れて来る水が非常に汚い。
2、学内の浄水も上手くいっていない。

したがって悪臭が発生するのです。

環境部としましては、対症療法的な措置と
根本的な原因解決を同時に行っています。

まず1つ目は、水量を調整することです。
汚水が入って来た時は、学内の池の水で薄め、
臭いを少なくします。

そして外部の水量が減少した時に、水を放水
します。

そのために水を堰き止める扉を作りました。
















またゴミをとる網も同時に設置しました。















環境部の取り組みはまだまだ続きます。

2009年8月2日日曜日

センシンレン(穿心蓮)

皆さんは、センシンレン(穿心蓮)というハーブをご存知ですか?
センシンレンは英名 Andrographis Paniculata といい、インド、中国
タイにおいて何世紀にも渡って病気治療に用いられて来ました。

今回ルンアルン学園高校2年の理系クラスの女子生徒2名が、このハーブ
の細菌抑制効果を実験するプロジェクトを企画しました。

これがセンシンレンです。ものすごく苦いので、現在では乾燥させ粉末に
したものをカプセルに入れたものが販売されています。

また現在、センシンレンの新型インフルエンザへの効果が期待されており、
タイではセンシンレンの価格が高騰しています。




















実験はキングモンクット工科大学のバイオテクノロジー
研究室のタウィーラット先生ならびに研究室の方々に
全面的に協力していただきました。

タウィーラット先生には本校環境部および高校理系の
プロジェクトを、いつもバックアップしていただいて
います。とても物腰柔らかな、素敵な先生です。

また実験は生の葉っぱ、乾燥させた葉っぱ、カプセルの中身
それぞれを、95%エタノール、タイの焼酎、蒸留水で抽出
した画分を用いました。

実験に使用した細菌は、大腸菌およびブドウ球菌です。
















生徒のレポートがまだ仕上がっていないので、結果はまだ発表
できませんが、ある画分で細菌の発育阻害が確認されました。

生徒たち、よく頑張りました。

Staphylococcus aureus





















Escherichia coli

2009年6月4日木曜日

植木鉢でカーボンポジティブ

ルンアルン学園には木がたくさんあります。
で、その分、枝や木の廃棄物がたくさん出ます。

通常、環境資源部では炭を焼いたりしています。
また多すぎて燃やさなければならないこともあります。

しかし炭焼きにしても、燃やすにしても、カーボン
ニュートラルでしかありません。(まあただ燃やしても
カーボンネガティブではないのですが)

どうしたら木の廃棄物をカーボンポジティブにできる
のでしょうか。

その回答の一つがこれらの植木鉢で、環境資源部の
ガーデンチームのスタッフの方々が空いた時間に
作ったものです。






























木を植えるとこんな感じです。どうですか?
綺麗でしょ!