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2010年9月21日火曜日

公共のモラル

多くの人間が共同生活を行う場合、他の人に迷惑をかけないために、公共のモラルというものが必要になります。

ルンアルン学園がゴミゼロプロジェクトを発足して以来、ゴミを減らすために、みんなが協力してゴミの分別を行って来ました。しかしプロジェクト開始から数年が経過し、みんなの興味がなくなったようです。

これは分解しやすいゴミのゴミ箱ですが、分解しにくいゴミの方が多いです。














これは上手く分別された例ですが、分別以前に、なぜこんなに食べ物を捨てなければならないのでしょうか。














現在ルンアルン学園では、排水の浄化に取り組んでいますが、水質悪化の原因の一つが食べ物といっしょに捨てられる油です。

これはグリーストラップですが、オレンジ色が植物油、白いのが動物性の油です。














これはグリーストラップの次の浄化槽ですが、グリーストラップでトラップされなかった油がかなり浮いています。

現在、捨てられる油の量を減らす運動を始めるところです。

もしみんなが他の人のことを思いやりがあれば、廃油の量は減るでしょう。














これは油の量をチェックするタンクです。職員がグリーストラップと浄化槽から汲んだ油の量をはかり、油の増減を調べます。

環境部は、廃油の量が減ることを切に願っています。



2010年9月18日土曜日

学内のゴミ拾い

前学期より、毎週水曜日に学園内のゴミ拾いをしてきました。生徒や教職員、保護者にゴミや環境の問題を意識してもらい、ゴミを捨てないようになってほしいと思ったからです。しかし結果としては失敗でした。捨てられるゴミの量は減りませんでした。環境部としては次の作戦を考えなければなりません。

環境部がゴミ拾いをしていると、ほめてくれる人や励ましてくれる人がいましたが、それだけでした。手伝ってくれたり、ゴミを正しいところに捨てようとする人は、ほとんどいませんでした。大部分の人は無関心か、もしくはゴミ拾いをする人がいるので、安心して以前より更にゴミを捨てるという状態でした。

ちょうど日本のサッカーのクリーンサポーターのゴミ拾いを、世界の人が賞賛しましたが、まねをしてゴミ拾いが広まりはしなかったのと同じです。

以前シンガポールの先生と話をしたとき、私が「シンガポールは世界一清潔だ。シンガポール人はすごいですね。」とほめたら、先生は「シンガポールには法律があるからだよ。ゴミ捨ての厳しい法律がないのに、かなりきれいな日本の方がシンガポールより優れている。」と言いました。

私はルンアルン人に自分で感じて、環境について意識するようにしてもらいたかったのですが、無理でした。規則を作るしかなさそうです。私は規則はあまり好きではありませんが、規則を作れば少しは良くなるかもしれません。










































































2010年9月17日金曜日

T字型パイプ-堆肥

質の良い堆肥を作るためには、堆肥の山を好気状態に保たなければなりません。なぜなら堆肥を作る微生物の多くは、好気性微生物だからです。しかし特に堆肥作製の前半、バクテリアのアクティビティーが高く、すごく酸素を消費するので、堆肥の山の内部は嫌気状態に陥りがちです。

ではどうすれば良いのでしょうか。

通常はブロワー(送風機)で空気を送り込みます。しかし我々環境部は電気を使いたくないので、穴をあけた塩ビのパイプを使って、空気の通りを良くしています。

ただ我々のパイプは特別のデザインです。それはT字!



















堆肥の山は、こんな感じです。放物線の形です。




















堆肥作製に重要な、放線菌(白いの)がかなり内部までいます。